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子どものお世話以外にもたくさん?保育以外の保育士の仕事とは

保育士の仕事は子どものお世話だけじゃない!保育以外の業務内容を解説

保育士の仕事というと、多くの方が子どもと一緒に遊んだり、食事や排泄の介助をしたりといった、直接的な「保育」の場面をイメージするでしょう。もちろん、それらは保育士の仕事の重要な部分ですが、実はそれ以外にもたくさんの業務があります。子どもたちが安全かつ快適に過ごせる環境を整え、健やかな成長をサポートするためには、「保育以外の仕事」も欠かせないのです。ここでは、保育士が担う保育以外の業務について、具体的に解説していきます。

保育計画の作成・記録

保育士は、子どもの発達段階や興味関心、季節などを考慮し、ねらいをもって日々の保育活動を計画します。この保育計画は、年間指導計画、月案、週案、日案(日誌)といった形で具体化されます。
年間指導計画は、1年間の保育の見通しを立てるもので、子どもの発達の全体像を踏まえ、長期的な視点で保育の目標を設定します。月案は、月ごとの目標やねらい、活動内容を具体的に計画するもので、季節の行事やイベントなども考慮されます。週案は、週ごとの目標や活動内容をより詳細に計画するものです。
そして、日案(日誌)は、その日の活動内容や子どもの様子、保育士の気づきや反省点などを記録するものです。これらの計画と記録は、保育の質を向上させるために非常に重要な役割を果たします。保育士は、これらの計画・記録を通して、常に保育を振り返り、改善していくことが求められます。

行事の企画・準備・運営

保育園や幼稚園では、年間を通して様々な行事が行われます。入園式、卒園式、運動会、発表会、遠足、お泊まり保育、季節ごとのイベント(クリスマス会、ひな祭り、七夕など)...。これらの行事は、子どもたちの成長を促す大切な機会であり、子どもたちにとっても、保護者にとっても、大きな楽しみの一つです。
保育士は、これらの行事の企画、準備、運営を行います。行事のねらいを定め、子どもたちが楽しめるような内容を考え、必要なものを準備し、当日の運営を行います。
行事の準備は、子どもたちと一緒に行うこともあります。例えば、運動会の飾りを作ったり、発表会の練習をしたり。子どもたちと協力して一つの目標に向かって取り組むことで、子どもたちの協調性や達成感を育むことができます。

保護者対応

保育士は、子どもたちの成長をサポートする上で、保護者との連携が不可欠です。子どもの様子を家庭に伝えたり、家庭での様子を保育に活かしたりするため、様々な形で保護者とのコミュニケーションを図ります。
毎日の連絡帳のやり取りは、基本的なコミュニケーションツールです。子どもの健康状態や機嫌、保育園での様子などを共有し、保護者の不安や疑問に答えます。
保護者会は、保育園の運営方針や保育内容について説明したり、保護者同士の交流を深めたりする場です。保育士は、保護者会の企画・運営を行い、保護者からの質問や意見に丁寧に対応します。
個人懇談では、保護者と一対一で、子どもの成長や発達について話し合います。家庭での様子を聞き、保育園での様子を伝えることで、より深く子どもを理解し、連携して子育てをサポートしていきます。
また、電話対応や、急な相談など、日々の細やかな対応も保護者との信頼関係を築く上で重要な要素となります。

環境整備

子どもたちが安全に、そして快適に過ごせるように、保育室の環境を整えるのも保育士の大切な仕事です。
保育室の掃除や整理整頓はもちろん、おもちゃや遊具の消毒、絵本や教材の管理なども行います。子どもたちが怪我をしないように、危険なものがないか常に気を配り、安全な環境を維持します。
また、季節に合わせて保育室の装飾を変えたり、子どもたちの作品を掲示したりすることで、子どもたちの創造性や表現力を育むとともに、視覚的にも楽しい空間を作ります。

会議・研修への参加

保育士は、日々の保育業務に加えて、様々な会議や研修に参加します。会議では、保育方針や行事の計画について話し合ったり、子どもの情報共有をしたり、保育に関する課題について検討したりします。
研修は、保育の専門知識やスキルを向上させるために、定期的に行われます。保育に関する最新の情報や技術を学んだり、他の保育士と交流したりすることで、自身の保育の質を高めることができます。
会議や研修は、保育士としての専門性を高め、より良い保育を提供するために欠かせないものです。

事務仕事もたくさん!保育士が行う事務作業とは

保育士の仕事は、子どもと直接関わる保育業務だけでなく、様々な事務作業も含まれます。これらの事務作業は、保育の質を維持し、円滑な園運営を行うために不可欠なものです。ここでは、保育士が行う主な事務作業について、具体的に見ていきましょう。

書類作成

保育士は、保育計画や日誌以外にも、様々な書類を作成します。
まず、「児童票」は、子どもの氏名、生年月日、住所、家族構成、健康状態、生育歴など、子どもの基本情報を記録する重要な書類です。入園時や進級時に作成し、必要に応じて更新します。
「お便り」は、保護者への連絡事項や行事の案内、保育園での様子などを伝えるためのものです。月ごと、週ごと、または必要に応じて発行されます。
「事故報告書」は、保育中に事故や怪我が発生した場合に作成する書類です。事故の状況や原因、対応などを詳細に記録し、再発防止に役立てます。
その他にも、会議の議事録、研修報告書、保育用品の発注書など、様々な書類を作成する必要があります。
これらの書類は、正確かつ丁寧に作成することが求められます。

会計・経理

規模の小さい保育園や、特定の役職の保育士の場合、会計や経理の業務を一部担当することがあります。主な業務としては、保育料の管理、教材費や給食費などの集計、保育用品や備品の発注などがあります。
お金に関わる業務であるため、正確性はもちろん、責任感も求められます。また、保護者からの問い合わせに対応することもあります。

シフト管理

多くの保育園では、保育士はシフト制で勤務しています。そのため、保育士の勤務シフトを作成・管理する業務も発生します。これは、主に主任保育士や園長などが行いますが、経験年数の長い保育士が担当することもあります。
シフトを作成する際には、子どもの人数や年齢構成、保育士の資格や経験、休暇希望などを考慮し、保育の質を維持しながら、保育士が無理なく働けるように配慮する必要があります。
また、急な欠勤や早退などがあった場合には、シフトの調整を行う必要もあります。

保育士の負担を軽減するには?ICT化のメリット

保育士不足や長時間労働が問題視される中、保育士の業務負担を軽減するための様々な取り組みが行われています。その中でも、近年注目されているのが、ICT(情報通信技術)の活用です。保育現場にICTシステムを導入することで、業務効率化や保育の質の向上が期待できます。ここでは、保育現場におけるICT化の具体的なメリットについて解説します。

事務作業の効率化

保育士の業務の中でも、特に負担が大きいと言われているのが事務作業です。保育計画や日誌の作成、児童票の管理、保護者へのお知らせの作成など、手書きや手作業で行っている業務をICTシステムでデジタル化することで、大幅な効率化が図れます。
例えば、保育計画や日誌の作成では、テンプレートを活用したり、過去の記録を参考にしたりすることができ、作成時間を短縮できます。児童票の管理では、子どもの情報を一元管理でき、検索や更新が容易になります。保護者へのお知らせは、メールやアプリで一斉送信できるため、印刷や配布の手間が省けます。
これらの事務作業の効率化により、保育士はより多くの時間を子どもたちと向き合うことに使えるようになります。

情報共有の円滑化

保育士は、チームで子どもたちの保育にあたります。そのため、職員間での情報共有が非常に重要です。子どもの健康状態やアレルギーの有無、気になる行動、保護者からの伝言など、共有すべき情報は多岐にわたります。
ICTシステムを導入することで、これらの情報をリアルタイムで共有できるようになります。申し送りノートや口頭での伝達に比べて、伝達漏れやミスのリスクを減らすことができます。また、過去の記録も簡単に参照できるため、子どもの成長や変化を把握しやすくなります。
情報共有が円滑になることで、保育士間の連携が強化され、より質の高い保育を提供できるようになります。

保護者とのコミュニケーションの向上

ICTシステムは、保護者とのコミュニケーションを円滑にするツールとしても活用できます。
例えば、欠席連絡や遅刻連絡を、電話ではなくアプリやメールで受け付けることができます。これにより、保育士は電話対応に追われる時間を減らし、保育に集中できるようになります。
また、園からのお知らせや行事の案内などを、保護者に一斉送信することも可能です。
さらに、ICTシステムの中には、子どもの写真や動画を保護者に共有できる機能を持つものもあります。これにより、保護者は、保育園での子どもの様子を知ることができ、安心感を得ることができます。
保護者とのコミュニケーションが円滑になることで、信頼関係が深まり、より良い連携が生まれます。

保育の質の向上

ICTシステムの導入は、事務作業の効率化や情報共有の円滑化だけでなく、保育の質の向上にもつながります。
例えば、保育計画や日誌の作成・管理をICTシステムで行うことで、過去の記録を簡単に参照できるようになり、より質の高い保育計画を立てることができます。
また、子どもの活動記録や成長記録をデータとして蓄積・分析することで、一人ひとりの子どもの発達状況をより正確に把握し、個別のニーズに応じた保育を提供できるようになります。
ICTシステムは、あくまでも保育をサポートするためのツールです。ICTシステムを効果的に活用することで、保育士はより子どもたちと向き合う時間を増やし、より質の高い保育を提供できるようになるでしょう。

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