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保育士になるには大学・短大卒業が必須?社会人からでもなる方法はある?

保育士になるには大卒・短大卒じゃないとダメ?学歴と資格の関係

保育士の仕事に興味があるけれど、「大学や短大を卒業していないと保育士になれないの?」「高卒や社会人からでも保育士を目指せるの?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。結論から言うと、保育士になるために、必ずしも大学や短期大学を卒業している必要はありません。保育士資格と学歴の関係について、詳しく解説していきます。

保育士資格は国家資格!学歴は関係ない?

保育士資格は、児童福祉法に基づく国家資格です。保育士になるには、大きく分けて2つの方法があります。1つは、厚生労働大臣が指定する保育士養成施設(大学、短期大学、専門学校など)を卒業すること。もう1つは、保育士試験に合格することです。
保育士養成施設を卒業する場合は、卒業と同時に保育士資格を取得できます。一方、保育士試験は、学歴や実務経験などの受験資格を満たせば、誰でも受験することができます。つまり、保育士資格の取得において、学歴そのものが絶対的な条件ではないのです。

高卒でも保育士になれる?

高校卒業の学歴でも、保育士を目指すことは十分に可能です。保育士試験を受験し、合格すれば保育士資格を取得できます。ただし、高校卒業者が保育士試験を受験するには、一定の条件があります。1991年3月31日以前に高等学校を卒業した方、または1996年3月31日以前に高等学校の保育科を卒業した方は、すぐに受験資格があります。
上記に当てはまらない場合は、児童福祉施設において2年以上かつ2,880時間以上の実務経験を積むことで、受験資格を得ることができます。実務経験を積みながら、試験勉強を進めることになります。

専門学校卒でも保育士になれる?

専門学校卒業の学歴でも、保育士を目指すことができます。指定保育士養成施設である専門学校を卒業すれば、保育士試験を受験することなく、卒業と同時に保育士資格を取得できます。保育士養成施設ではない専門学校を卒業した場合は、保育士試験を受験し、合格する必要があります。
ただし、専門学校卒業者が保育士試験を受験する際には、専修学校専門課程であり、修業年限が2年以上、かつ総授業時間数が1,700時間以上である必要があります。この条件を満たしていない場合は、別途実務経験などが必要になる場合がありますので、事前に確認が必要です。

保育士試験で資格取得!受験資格と試験内容を解説

保育士試験は、学歴や職歴に関わらず、幅広い人に保育士資格取得のチャンスを提供しています。保育士養成施設を卒業していなくても、試験に合格すれば保育士資格を取得できるため、社会人から保育士を目指す人にとっても重要なルートとなっています。ここでは、保育士試験の受験資格や試験内容について詳しく解説します。

保育士試験の受験資格は?学歴によって異なる?

保育士試験の受験資格は、最終学歴によって細かく規定されています。大学、短期大学、専門学校を卒業している場合は、基本的に受験資格があります(ただし、専門学校の場合は、専修学校専門課程で修業年限が2年以上、総授業時間数が1,700時間以上であることなどの条件があります)。
高等学校卒業者の場合は、卒業年や保育科卒かどうかによって、受験資格の有無や、必要となる実務経験の年数・時間数が異なります。具体的には、1991年3月31日以前に高等学校を卒業した方、または1996年3月31日以前に高等学校の保育科を卒業した方は、実務経験なしで受験できます。
上記以外の場合は、児童福祉施設での実務経験(2年以上かつ2,880時間以上)が必要となります。
中学校卒業者の場合は、児童福祉施設で5年以上かつ7,200時間以上の実務経験があれば受験資格が得られます。
このように、最終学歴によって受験資格や必要な実務経験が異なるため、自分がどの区分に該当するのか、事前にしっかりと確認しておくことが重要です。

保育士試験の内容は?筆記試験と実技試験

保育士試験は、筆記試験と実技試験の2つで構成されています。筆記試験は9科目あり、「保育原理」「教育原理及び社会的養護」「児童家庭福祉」「社会福祉」「保育の心理学」「子どもの保健」「子どもの食と栄養」「保育実習理論」が出題されます。保育士として必要な知識が幅広く問われるため、計画的な学習が必要です。
実技試験は、「音楽表現に関する技術」「造形表現に関する技術」「言語表現に関する技術」の3分野から2分野を選択します。
「音楽表現に関する技術」は、ピアノ、ギター、アコーディオンのいずれかを用いて、課題曲を弾き歌いする試験です。
「造形表現に関する技術」は、保育の一場面を絵画で表現する試験です。
「言語表現に関する技術」は、3歳児クラスの子どもたちに、3分間のお話をする試験(素話)です。
実技試験は、事前に課題が公表されるので、十分に練習して臨むことができます。

保育士試験の難易度は?合格率と対策

保育士試験の合格率は、例年20%前後と、決して簡単な試験ではありません。しかし、しっかりと対策をすれば、合格は十分に可能です。筆記試験は9科目と範囲が広いため、過去問を繰り返し解き、出題傾向を把握することが重要です。
また、実技試験は、自分に合った分野を選択し、集中的に練習しましょう。独学で不安な場合は、通信講座や予備校の対策講座などを利用するのも有効です。
近年は、オンラインでの学習教材や、保育士試験対策のアプリなども充実していますので、自分に合った学習方法を見つけて、計画的に学習を進めることが合格への近道です。

社会人から保育士になるには?働きながら資格取得を目指す方法

社会人から保育士を目指す場合、多くの方が現在の仕事を続けながら資格取得を目指すことになるでしょう。「働きながら保育士資格を取得するなんて、本当に可能なの?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、様々な方法で実現可能です。ここでは、社会人が保育士資格を取得するための具体的な方法や、働きながら学ぶためのポイントについて紹介していきます。

働きながら保育士試験に合格する!独学・通信講座

現在の仕事を続けながら保育士試験合格を目指す場合、独学または通信講座での学習が一般的な選択肢となります。独学の場合は、市販の参考書や問題集、過去問などを活用して、自分のペースで学習を進めることができます。費用を抑えられるというメリットがありますが、モチベーションの維持や、分からないことを自分で解決する必要があるため、強い意志と計画性が必要です。
通信講座の場合は、教材が自宅に届き、添削指導や質問対応などのサポートを受けながら、計画的に学習を進めることができます。独学よりも費用はかかりますが、学習のペースメーカーとなり、疑問点を解消できるため、効率的に学習を進めたい方におすすめです。
どちらの学習方法を選ぶにしても、仕事と学習を両立させるためには、時間の使い方を工夫することが重要です。通勤時間や休憩時間、就寝前などの隙間時間を有効活用し、毎日少しずつでも学習を続けることが大切です。

夜間・通信制の大学・短大・専門学校に通う

夜間や通信制の大学、短大、専門学校に通うことで、働きながら保育士養成施設を卒業し、保育士資格を取得する方法もあります。
夜間課程は、平日の夜間や土日に授業が行われるため、日中は仕事をしている人でも通学できます。仕事と学業の両立は大変ですが、同じ目標を持つ仲間と出会える、先生に直接質問できるなどのメリットがあります。
通信制課程は、自宅学習が中心で、レポート提出やスクーリング(面接授業)などによって単位を修得します。自分のペースで学習を進められるのがメリットですが、自己管理能力が求められます。
夜間・通信制の学校を選ぶ際には、通学のしやすさ、学費、カリキュラム内容などを比較検討し、自分に合った学校を選ぶことが大切です。

保育補助として働きながら資格取得を目指す

保育補助として保育現場で働きながら、保育士試験の受験資格に必要な実務経験を積み、保育士資格の取得を目指す方法もあります。保育補助の仕事は、保育士のサポート業務が中心で、資格がなくても働くことができます。
保育補助として働くことで、保育の現場を実際に体験できる、子どもたちと触れ合える、保育士の仕事を間近で見ることができるなど、多くのメリットがあります。また、実務経験を積むことで、保育士試験の受験資格を得られるだけでなく、試験勉強にも役立つ知識やスキルを身につけることができます。
ただし、保育補助の仕事は、パートやアルバイトでの雇用が多いため、収入面では不安定になる可能性があることを理解しておく必要があります。

保育士資格取得後の就職先は?多様な働き方

保育士資格を取得した後の就職先は、保育園だけではありません。子どもの成長に関わる仕事は多岐にわたり、様々な施設で保育士の資格や経験を活かすことができます。ここでは、保育士の主な就職先と、多様な働き方について紹介します。

保育園(公立・私立)

保育士の最も一般的な就職先は、やはり保育園です。保育園には、大きく分けて公立保育園と私立保育園があります。公立保育園は、市区町村などの地方自治体が運営しており、そこで働く保育士は地方公務員となります。公立保育園は、地域の子育て支援の拠点としての役割も担っており、異動がある場合もあります。
一方、私立保育園は、社会福祉法人、学校法人、株式会社など、様々な主体によって運営されています。私立保育園は、それぞれ独自の保育理念や方針を持っており、保育内容や行事、設備なども園によって大きく異なります。
公立保育園と私立保育園、どちらが良いかは一概には言えません。自分の保育観や働き方に合った保育園を選ぶことが大切です。

認定こども園

認定こども園は、幼稚園と保育園の機能を併せ持つ施設で、教育と保育を一体的に提供しています。保育士資格と幼稚園教諭免許の両方を持っていることが望ましいですが、どちらか一方の資格でも働くことができます(ただし、制度上、将来的には両方の資格を持つ「保育教諭」への一本化が進められています)。
認定こども園では、0歳から小学校就学前までの子どもたちを対象に、年齢や発達に応じた教育・保育を行います。幼稚園教諭と連携しながら、子どもたちの成長をサポートしていくため、より幅広い知識やスキルが求められます。

児童養護施設

児童養護施設は、保護者のいない子どもや、虐待など様々な事情により家庭で生活することが難しい子どもたちが、生活する施設です。保育士は、子どもたちの日常生活の支援、学習指導、自立支援など、幅広い役割を担います。
子どもたちの心のケアも重要な仕事であり、一人ひとりの子どもに寄り添い、信頼関係を築きながら、成長をサポートしていきます。
児童養護施設での仕事は、大変なことも多いですが、子どもたちの成長を間近で見守り、その人生に深く関わることができる、非常にやりがいのある仕事です。

乳児院

乳児院は、主に0歳児の乳児を預かる施設です。保育士は、授乳、おむつ交換、沐浴など、乳児の身の回りのお世話を専門的に行います。
乳児は、心身の発達が著しい時期であり、保育士には、医学的な知識や、発達に関する専門的な知識が求められます。また、保護者との連携も重要であり、育児に関する相談やアドバイスを行うこともあります。
乳児院での仕事は、命を預かる責任の重い仕事ですが、乳児の健やかな成長をサポートできる、非常にやりがいのある仕事です。

その他(企業内保育所、病院内保育所、ベビーシッターなど)

近年、企業が従業員のために設置する企業内保育所や、病院が患者や職員のために設置する病院内保育所など、保育園以外の保育施設も増えています。これらの施設では、保育士資格を活かして、多様な働き方をすることができます。
また、ベビーシッターとして、個人の家庭で子どもの保育をする働き方もあります。ベビーシッターは、自分の都合に合わせて働く時間や場所を選ぶことができるため、柔軟な働き方をしたい人に向いています。
保育士の資格や経験を活かせる場は、ますます広がっています。自分のライフスタイルやキャリアプランに合わせて、最適な働き方を見つけることができるでしょう。

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